旧岡本家住宅(きゅうおかもとけじゅうたく)は、若狭町有田に所在した住宅で、岡本家は江戸時代には庄屋を務めていました。住宅が建てられたのは、天明四(1784)年の墨書と縁の細部の仕様から18世紀前半ころと考えられています。茅葺の入母屋造り、屋根の輪郭は嶺北地方と異なって直線的で、棟の頂(いただき)も丸みを持たず、茅を葺く手順も嶺北地方とは違っています。間取りは前後に大きく二分され、前方におおにわを挟んで厩と台所・流しのあるたなもとのにわを並列に配し、後方に座敷、中の間、物置、納戸を一列に配しています。 また、若狭地方の民家には嶺北地方の民家にある仏間が無く、座敷に仏壇を安置する仏龕があります。動画についてはこちらをご覧ください。(新しいウィンドウで開きます。)